2006年8月12日

内周外周

 アナログレコードは外周から再生し始める。しかし、自動再生メカニズムを作ろうとしたときに困った。レコードの大きさを何らかの手段で判定しないと針を落とす位置がわからない。

 その反省の元に、CDは内周から再生するよう仕様が定められた。そうすれば物理的大きさによらず、一定の位置から再生を始められる。

 それでシアワセな時間が流れたが、高速書き込みで困ったことになった。内周を高速で書き込めないのだ。CDは線速度一定なので、内周を読み書きする場合は回転速度が速くなっている。それをさらに高速にするには物理的にせいぜい8倍速程度が限界である。

 それで、仕方なく、内周を書くときは8倍速程度で書いている。640MBフルに書くことは少ないだろうから、多くの場合、8倍速程度でしか書けない。なんてモッタイナイ。

 ハードディスクの場合、大きさの自動検知が必要ないので、高速な外側から利用している。ボクがLinuxなどをインストールする際は、スワップが外周に来るようにパーティションを切っている。ディストリの自動パーティションはスワップを内周に置きたがるのでキライだ。

 アホなのは DVD-RAM である。CDの呪縛から逃れられず、遅い内周から利用している。ボクが設計したなら、最内周に大きさ情報を持たせて、実データは外周から置くようにしたと思う。

Posted by rukihena at 23:08:16
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