2011年5月31日
リンナイ ガステーブル ハオN620VGT(SL)-L 修理
3年ちょっと前に購入したハオN620VGT(SL)-Lが壊れた。
魚焼きグリルが点火できない。正確には点火するものの、ボタンから手を離すと消えてしまう。
その後10秒ほどボタンを戻さずにほっとくと、7セグLEDに12-5が表示される。これは取説によると立ち消え判定されたということだ。
ガステーブルにありがちな温度センサー不良を意味する。たいていの場合は温度センサーを掃除すれば直る。また、電池切れの場合にもこの症状が出る場合がある。まずは電池を交換してみた。しかし直らない。
というわけで掃除してみた。しかし、直らない。分解してイロイロ掃除してみた。そしたら直った。
しかーし! 数カ月したらまた同じ症状が再発した。
買い替えようとチョットだけ考えたが、普通に買うと5万コースの品である。両面水無しグリルを経験するとダウングレードは考えられない。ガラストップをあきらめたとしても4万コースだ。ポンと買えるような値段ではない。
再度掃除を試みた。しかし掃除しまくっても直らない。そんなときはコネクタ抜き差しで直る場合がある、かもしれない。マイコン基板と思われるカバーを外してみた。
するとこんなものが!!
取り出して見ると親切にも機器分解シートだ!
分解方法を知るために分解しなければならないが、やはり詳細が分かると先に進めやすい。ちなみに裏側は故障診断シートだ。
俄然やる気が出てきた。センサーは3箇所ある。そのうちのどれが問題なのかをまず特定したかったのだが、資料がなくて手が出せなかった。これさえあれば特定できる。
で、調べてみると3箇所とも問題なかった。
すると次に疑われるのはセーフティーバルブである。安全装置が働いたときに実際にガスを止めるための弁だ。これが壊れていると閉じっぱなしになって火が消える。マイコンが立ち消えと判断したのは、立ち消えで消えたのか、セーフティバルブの故障で消えたのか判別できないからであろう。
セーフティバルブの正常値はコネクタを外した状態で520〜850Ωとなっている。テスタを当てて見ると、0Ωに近い値を示す。ビンゴ! これの故障だ! 念のため、違うバーナーの同部品を調べたら750Ωで正常値だった。
何とかならないかなと思って弁をカチャカチャ動かして見てから組み付けた。
そして点火したら問題なく着火した・・・。
しかし、またしばらくしたら壊れるだろう。
Google先生に聞いてみると、同様の故障がいくつか見つけられる。
http://single-father.seesaa.net/article/106022866.html
5,565円
http://th19380330.at.webry.info/200706/article_8.html
タダ
http://blog.goo.ne.jp/eaurougejp/e/c7617d30fdf095ede6572ef83964ca34
部品代1,400円、工賃不明
http://blog.goo.ne.jp/tinkywinky-kt/e/32be37c1d97b131d33e6f4f006d275fa
タダ
http://zannalees.blog25.fc2.com/blog-entry-93.html
5,880円
機器分解シート上では「セーフティバルブ」という名称だが、修理部品としては「マグネットユニット」という名称らしい。セーフティバルブでググってもぜんぜん出てこないじゃないか! 企業内で、できれば業界内で名称の統一をしたほうがいいんじゃないかと思う。
また症状がでたら、今度はメーカーに修理を依頼しようと思う。部品だけ売ってくれって言っても無理だろうなぁ。しかし修理を呼んだ場合、運が良ければタダで直してくれるかもしれない。
弁を押しこんだ状態で固定してしまう方法も考えられる。人はこれを「パロマる」と呼ぶ。
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