2006年3月12日
6to4 って自動トンネルなわけですよ。
IPv6が普及する可能性について懐疑的なボクである。美しすぎる技術は現実の汚さに馴染めない。
固定IPの貴重性とかNAPTとかファイアウォールとか、今のIPv4のバランスはうまく行っているとさえ感じる。
しかし、まあ、Software Designの今月号(もう先月号かな?)の第2特集が IPv6だったので読むことは読んだ。
あいかわらず、KDDIの実験6to4リーレールータを使って試そう的な記事である。プロバイダが IPv6 のコネクティビティを追加費用無しで提供してくれるなら試してやってもいいが、わざわざ実験用のリレールータに「負担」を掛けてまで試してもなぁ、と常々思っていた。折角の次世代プロトコルなのに、それになったとたんに日本に1台しかないリレールータに負担をかけるなんてなんだかなぁ、と。
いろいろ考えている中で、IPv6をIPv4でカプセル化するなら、IPv4同士(IPv6をIPv4でカプセル化したノード同士)の通信は、リレールータなんか無くても、IPv4ネットワーク内で完結するはずだよな。と思った。ネイティブなIPv6ホストと通信する場合のみ、なんらかのルータを通せばいいんじゃね? と。
いや、まてよ、んなカンタンなことをボクが最初に思いつくわけ無いよな・・・。
と思い直して 6to4 についてよくよく調べてみると、6to4こそがそーゆー仕組みで動いているようだ。(多分。)
ボクが理解した 6to4 の図。
世の中で IPv6 ネイティブで動いているホストなんてのは、実証実験ホストぐらいしか無いんじゃないかと思う。もし仮にそうだとしたら、6to4リーレールータに掛かる負担はかなり少ない。
なんか試したくなってきた。ボクの中の仮説が正しければ、6to4なノードに traceroute6 を打つと、自分の6to4ルータの次には、いきなり宛先の6to4ルータが出てくるだろう。その間はIPv6が感知しない、IPv4のトンネルである。
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