2005年8月20日
車載PC向けの電源キット
ということだが、以前から個人輸入しようと思えばmini-box.comで入手可能だった。さらに、名古屋のDual Computerの店頭や通販でも入手可能だった。
まあ、秋葉原で購入可能になった、というニュースなのだろう。
車載PCの電源で困るのはON/OFFの管理である。エンジンをいきなり切った後、シャットダウン処理が必要だ。でもそこらへんのコントロールは以前から比較的安く可能とする製品があった。
意外と困るのが、エンジン始動時の電圧降下である。車のバッテリーは公称12Vであるが、オルタネータが発電しているとき(エンジンが回っているとき)は13.8Vぐらいになる。そしてエンジン始動時はセルモーターに大電流が流れ、電圧降下を起こして9Vを下回るぐらいになる。
安い電源は13.8V出ていることを前提として、降圧タイプの電源を使っているので、アイドリングストップなどしてから(ACCでPC通電状態から)エンジン始動するとPCがシャットダウンしてしまう。
冒頭に紹介したM1-ATXはそのエンジン始動時の問題をクリアしており、理想の車載電源だと思う。
また、ATX電源は Wake On Lan などを実現するために、スイッチを入れてなくても通電状態になる +5VSB というラインがあるのだが、M1-ATXはバッテリー上がりを防ぐために +5VSB を常時通電しない。以前ボクが買った車載向け電源はそれが常時通電で、バッテリー上がりを起こしてしまったことがあった。
ただ、容量が90Wってのは最近のCPUでは足りない。省電力CPUを選ばなければならいので用途によっては使えないかも。
VIA EPIA-ME600 という省電力マザーを持っているボクは、何ヶ月か前から個人輸入しようか、Dual Computerで買おうか悩んでいた。個人輸入は送料が高いし円安で高いし、国内の通販はネタとしてつまらないし・・・。と、悩みすぎて悩んでいることを忘れていた。
今度、秋葉方面に行くことがあったら店頭で買おうと思う。
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