2005年5月20日

新青梅街道拡幅のナゾ

 2003年12月に、「多摩北部地域の幹線道路検討会報告書」についてという文章が都の都市計画局から発表された。要約した地図が多摩北部地域の幹線道路の検討路線及び見直し区間にある。新五日市街道の整備には時間がかかるから、既存の新青梅街道を拡幅して対応する、というもの。

 なんかコレ変だなぁと思った。

 新五日市街道の代わりなら、もっと23区寄りを先に拡幅すべきで、郊外方面だけ拡幅するというのは理屈に整合性が無い。理屈どおりにするなら、主要交差点付近を拡幅して右折車線に余裕を持たせるべきだろう。著名渋滞ポイントである花小金井四などは車線の狭さによってスループットが落ちていると思う。

 などなど考えていたら、あることに気付いた。拡幅すると言っている区間は多摩都市モノレール延伸検討に相当する区間だ。そして、新青梅街道線(東大和市〔上北台駅付近〕〜瑞穂町〔加藤塚交差点付近〕)の都市計画変更についてということで幅員30mに拡幅することに。

 モノレールの軌道を新たに建設するには幅30mの道が必要である。しかし、モノレールは決定段階ではないので、それを理由とした都市計画変更は出来ない。でも早めに都市計画変更をしておきたい。それで、拡幅する理由をでっち上げたのだと思われる。

 こういったもっともらしい文章を作ることが役人の仕事らしい。

Posted by rukihena at 23:39:54
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