2005年5月11日

外環の下道で道に迷う

 東京外環自動車道の下道の国道298号を走ると、無機質な印象を受ける。防音壁に囲まれ、周りの様子が分からない。ただそれだけなのだが、何かが決定的に足りないと思っていた。それが何なのかは分からないのだが、とにかく何かが足りない。

 最近、イオン北戸田が出来た。外環から見えるのだが、行こうと思っても、どこで曲がっていけばたどり着けるのか分からない。そこで、足りないものに気付いた。民間の看板が無いのだ。

 通常の道なら、沿道に看板が乱立している。景観を損ねるとの批評もあるだろうが、初めて来た街ではそれが役に立つ。曲がるべきポイントに看板があれば、ドライバーの「迷い」を解消し、事故・渋滞の抑制にも繋がるであろう。

 しかし、298にはそれが一切無い。通常の地名の案内標識や交差点名などはもちろんあるし、駅とか学校とかの公共施設への矢印もある。みてむかついたのは、国土交通省○○事務所とかいうでっかい看板。これを建てるための費用は、経済効果に見合うのだろうか。しかし沿道のお店に行こうと思っても看板が無いので迷ってUターンして無駄に交通量をふやしてしまう。

 民間の広告を出せる仕組みを作れば、道路管理者(ここでは国土交通省)が儲かるし、広告を出した民間企業も儲かるし、ドライバーの「迷い」も解消されるし、いいことばかり。標識の乱立はかえって「迷い」を増加させる恐れもあるが、不透明な「審査」を設けて不透明にゴニョゴニョすれば体裁を保ちつつ腹黒く儲けて見た目すっきりできるかもしれない。

 ああ、今日も国土交通省の批判になってしまった。

Posted by rukihena at 23:04:15
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