2005年4月15日
雑誌記事による製品の評価
新車が出たばかりのときの雑誌記事には欠点が書いてない。
雑誌ってのは広告がメインであり、記事はオマケだ。記事ではとにかく広告主を褒めなければならない。
正直な評価が出るのは、対抗車種が現れてからだ。クルマAのこんな欠点が新車Bでは改善されている、とかそんな記事を読んで初めて欠点が分かる。最悪なのは比較対象としてさえ出てこないクルマ。これは悲しすぎる。
一方、ネット上の素人評価は欠点のほうが目に付く。良い点を書く場合は、何か衝撃的な「うぉースゲー」って感じを受けた事柄じゃないとわざわざ書かないと思う。悪い点を書く場合はちょっとのことでも書きたくなる。
ネットにしろ、雑誌にしろ、良い点・悪い点を公平な目で見て両方書いている記事は信頼できる。「フィットの足回りサイコー」じゃダメで、「フィットの足堅杉。後部座席死亡。」でもダメで、「フィットの足回りは硬くてロールしなくてサイコーだが、後部座席の乗りごこちは悪い」とかは信頼できるかも。
コンピューター系の記事の話になるが、スタパ齋藤さんの記事を読むと、メーカーから借りたか、自分で買ったかを書いていることが多い。
借り物:スリムでオシャレで意外と実力派!「IXY DIGITAL L」
購入:オイシイところが多々ある一台「コニカミノルタ DiMAGE A200」
欠点の書き方とか、比較機種を明示的に書いているか、などが異なるので見比べると面白い。
あ、そうそう、ちと前に、書きかえたい言葉一覧ってのを見た。「通知表などの所見欄に,書きたいけど書けない言葉を書き換える一覧です。」ということで、「さわがしい → 明るい,活発な」みたいな置き換えが多数ある。ベタ褒め記事は、これを逆引きしながら読むといいかもしれない。
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