2005年3月 8日

西武王国に住まう

 ボクは西武線沿線に住んでいる。

 電車に乗れば西武鉄道が儲かり、ちょっとした買い物はファミリーマートで、食品は西友で、百貨(?)は西武百貨店で買う。レジャーは西武園とか苗場で、野球はライオンズで、それも西武線に乗って行く。それはもう西武に貢献しまくりとうか西武に依存しないと生きてゆけない状況だ。

 それと生活圏で見る広告が西武系列だらけである。電車の中吊りは殆どが西武系列である。短期の中吊りのウラには、西武系列の広告がぶら下がったままである。契約が切れたときに入れ替えの手間を省くためだろう。夏は駅構内にライオンズの試合の得点表がある。冬は系列スキー場の積雪量が掲示してある。

 しかし、そんな状況を疑問に思わず高校生ぐらいまで生きてきた。生まれてからその環境だと、その環境に疑問を持たないものだ。

 そんな西武洗脳高校生だったボクが町田に行く機会があった。するとそこは、ボクの目には小田急に支配された植民地に見えた。まず、小田急線で行く。すると中吊りが小田急系列だらけである。駅の売店も小田急の文字がある。駅を降りて振り返ると、小田急百貨店の上から、あの小田急のとぼけたマークがこっちを見ている。ここらへんの庶民はレジャーといえばロマンスカーで箱根なのだろうか、と思った。

 この景色には何ともいえない衝撃を受けた。うまい表現が見つからないが、ボクの少ない語彙から選ぶと「カルチャーショック」が適当だろうか。

 しかし、そのショックを冷静に分析することで、現在自分が置かれている立場を理解できるようになった。西武の植民地に住み、堤義明に年貢を納めながら生きているということを。でも逃げたいとは思わない。他所にいけば、そこの私鉄の植民地だ。

 真の株式会社に変身する西武鉄道の今後に期待したい。

Posted by rukihena at 22:57:56
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