2005年3月25日
office氏有罪
ACCSの鯖にピーしてピーしたofficeこと河合一穂に有罪判決がでた。
河合一穂は起訴事実を認めた上で、その行為は不正アクセス防止法には抵触していないといて無罪を主張していた。
大学の総合科目で仕方なく受講した法学で、こんなことを習った。「法律というのは曖昧な言葉で書いて、裁判の積み重ねで解釈を積み上げていく」と。まずそれが前提にあることを念頭に、今回の事件を考えたい。
法律ができたばかりの頃は、その解釈がわからないグレーゾーンが多く存在する。河合一穂はそのグレーゾーンの、かなり白い部分で、HTML的に言うと #FEFEFE な色でACCSにアクセスした。それだけなら良かったが、それ以外の部分がマズかった。A.D.2003なんていう #999999 ぐらいグレーなぐらいのイベントで実演してしまった。それは個人情報を流出させるなど、 #010101 ぐらい真っ黒な発表だった。
判例が積み重なっていればよかったが、まだ解釈が定まっていない時である。裁判所ってのは、割と世間の常識をベースに黒か白か判断する傾向がある。とくに最近その傾向が強い。新しい法律で、どう解釈してもいいなら、それはもう拡大解釈しまくりである。なので、世間的に見てかなり黒い行為、しかし、かろうじて新法に抵触しているだけかもしれない行為、それを裁判にかけると、黒になる。新しい法律の解釈が拡大解釈される方向に動く。
ということで、ボクの見る今回の事件は、河合一穂が不正アクセス防止法の解釈を拡大させる判例を作った。もうちょっと誇張すると、河合一穂が検察と裁判所をソーシャルハックして不正アクセス防止法の解釈を曲げた。そんなふうに思う。
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