2006年10月19日
測地系変換で悩む
こんなのを作ってみた。
WILLCOMのアンテナの位置を Google Maps API でプロットするものである。
で、本題。
WILLCOMの位置情報は日本測地系を採用しているらしく、世界測地系のGoogle Mapsにプロットすると位置がずれる。なので測地系変換をしなければならない。
測地系変換が必要なのは以前から知っていた。少なくとも測量法改正の2002年の時には知っていた。
だが、いざ変換してみようと思って調べたら奥が深すぎる。
日本測地系と言っても微妙なバリエーションがある。世界測地系もバリエーションがある。準拠楕円体が微妙に違うとか。
それだけならいいが、測地網の誤差ってのもある。明治時代に決めた全国各地の基準点がずれていて、ずれたまま地図が作られてしまっているのだ。
いろいろあるので、そもそもWILLCOMが日本測地系の微妙なバリエーションの中のどれを使っているのか分からず、どんな変換をすればよいのか分からなくなった。
Google MapsもWGS84でいいのかよくわからんし。
文字コード変換の世界でも、微妙なバリエーションがある。単純な機械的計算だけで済む変換とか、テーブルが必要な変換とか。
そっちの世界であれば、機種依存文字を正しく変換できるかとか、チルダを正しく変換できるかとか、検証すべき地雷源を知っている。
しかし、測地系変換だとそのようなノウハウが無い。ウチの近所がズレずに変換出来てればOKかなとか思ってしまう。
測地系変換しまくりの人だと、北海道とか九州とかのズレを見て、採用測地系が分かってしまうような能力をつけてしまっているんじゃないかと想像する。また、測地網の誤差に関しても、「この島はスゲーずれるんだよな」とか、そんなポイントを知っているんじゃないかと思う。文字コード変換におけるチルダのように。
そんなことを考えつつ、幾何変換すら面倒で単純な平行移動だけでごまかしたらやっぱり稚内でズレている。東京・大阪あたりはズレていない模様。
しかし、ウチの最寄のアンテナ位置が現物目視確認の位置からズレている。と思ったらWILLCOMの地図でも同じようにズレていた。
頭混乱中。
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