2006年8月 9日
車載PC
車載PCを、「そっち方面の人」に見せると非常にウケが良い。クルマとパソコンの融合。それはバラ色の未来。夢が無限に広がっていく。
ただ、車載PCとの付き合いが長いボクとしては現実的に考えてしまうのである。
まず、運転しない状態で使う場合、単にノートPCを持ち込めばよい話だろう。ごく普通のモバイルコンピューティングである。車載のメリットとしては、シガーから電源が取れることだけだろうか。「DC-ACコンバータがあると嬉しいね」というところから先には進まない。
車載PCであるメリットを生かすには、運転中に稼動させなければならない。運転中であるからには、専用UI(ユーザーインターフェース)が必要になる。画面のUIもさることながら、ハードウェアとしてのUIも必要だ。ボタン数の少ないリモコン、あるいはハンドルに埋め込まれたボタンなどが必要になってくるだろう。ポインティングデバイスでマウスカーソルを動かすというUIはありえない。そんなことをしたらマウスカーソルを目で追っている間に重大事故が発生してしまう。
UIが専用なら、アプリケーションも専用だろう。というか、ドライブ中に必要となる「用途」がそもそも専用である。それは何か。
音楽再生か。それは普通にカーオーディオを入れればよい話だよな。最近は圧縮音楽を再生可能なカーオーディオも増えている。
最強のキラーアプリケーションといえば、カーナビだろう。しかし、車載PCでは、カーナビ専用機にはかなわない。少なくともGPSが届かない場所で自律航法ができないと。
そのほか、いろいろな使い方を考えてはいるのだが、「専用の使い方」となると、専用ハードウェアを作ったほうが良いんじゃないかと思うようになる。
たとえばドライブレコーダ。USBカメラを搭載すれば車載PCでも可能だ。しかし、それだけのために車載PCを導入するには価格が高すぎる。
動画再生にしたって、最近ではDivX再生機が出てきてしまって、車載PCのメリットが薄れてしまう。
フルブラウザが使えると便利だろうか。しかしフルブラウザが表示できる大きさの大画面を車載するのは難しい。小さい画面を有効活用するために、ケータイブラウザをエミュレートしてはどうだろうか。いやその場合、普通にケータイを使えば良いのではないだろうか。
そもそも起動時間が長い。初めて見た人はWindowsの起動画面を見ただけで興奮してしまうが、利用者としてはそんなものを見たくて使っているんじゃない。
起動時間を短くするためには、Linuxのカーネル再構築などから始めて、必要最小限度のプログラムだけ起動するようにすべきだろうか。そうするとかなり大げさな話になってしまう。
結局、用途を見い出せず、そっち方面の人に見せるときしか起動していない。
結局のところ、最大のキラーアプリケーションはそっち方面の人に見せることである。
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(契約して無くてもいいので)WILLCOMのカード端末を繋いで電測しっぱなしとかすると一部の人が幸せになれます。
灰ロムでもCS-IDとか緯度経度とか分かるの?
このへんご参照くださいませ。機種によってはOKみたい。
わかるのは電界強度とCS-IDだけで、緯度経度は無理なのかな?
CS-IDだけだと何の役に立つのか分からん。
緯度経度があっても、公式のエリア確認ツールに対するアドバンテージが分からん。
W-SIMだとATコマンドのみで緯度経度郵便番号まで出せるぽい。
CSIDはリンク先で集めててカシミール3DのDataとして集積されてま。公式ツールと違って広範囲で見れる&データ再利用可能&なんとなく嬉しい。
気が向いたらやってみます・・・。