2006年2月15日

Web2.0的製品命名

 嫌いといいつつ、Web2.0っぽい話をする。

 今のWebにとって、検索エンジンは欠かせないものになっている。こんな駄文を書くのにも何度も何度もググッて正確な情報を書くよう努めている。検索依存になっているなと実感したのは、電車の中でブログを下書きしようと思ったときだ。ググることの出来ない、IPアンリーチャボーな環境では書けなかったのだ。

 そんな「検索ありき」なWeb2.0時代、製品名の命名にはそれを意識した戦略が必要になる。それを痛感したのがフィット購入前後だ。

 クルマのフィットに関連する話題をググろうとしても、フィットが一般名詞であるためミスヒットが大量に出る。たとえ「クルマ」や「ホンダ」などを組み合わせても、「ホンダのクルマにぴったりフィット」みたいな文が引っかかってしまい、非常に不便だ。

 マーケティングにおいてブログによる口コミが重要なポジションを確立しつつあるWeb2.0時代において、こんな車名ではよろしくない。へんちくりんでもいいから造語をつくり、他の言葉とかぶらない名前にすることがこれからは求められていくのではないだろうか。

 そんな中、三菱自動車の革新的な軽自動車、iが発売された。まず思ったのが、「ググりにくすぎる車名だな」ということだった。Web2.0的にみると最悪な命名である。一人称というこれ以上ないほどの一般的な語句であり、それは検索ワードとしてこれ以上使いにくいものはないことを意味する。Googleにおいて i はストップ語句である。インデックス化さえされずに無視される。

 実際いま調べてみたら、ストップ語の警告が出ないようだ。しかし、検索に適さない語であることには変わりない。

 もちろん、i の検索結果では、三菱自動車の i は出てこない。苦肉の策として、AdWordsに登録しているようだ。これで i のトップページは探すことが出来るが、ブログの口コミという点では解決策にはならない。

 そんな視点から見ると、「るきへな」というボクのハンドルネームは非常にWeb2.0的であると思う。

 そして、そんな風にWeb2.0を連発するボクは、バカっぽいと思う。

Posted by rukihena at 21:50:16
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