2006年2月22日
フィットハイブリッド
今日、日経が1面トップで、ホンダが低価格ハイブリッド車を出すと報じた。
ガソリン車との価格差を20万円とし、現行フィットの120万円にそれを上乗せした140万円程度での販売を予定している模様だと。
しかし、他のマスコミは報じていないようだ。例によって日経の先走り記事だろうか。
「20万円」という目標は、シビック発売時に社長が発言している。フィットはモデル周期を考えると、6年目となる2007年度にフルモデルチェンジすると考えるのが妥当だろう。
ホンダのハイブリッドシステムである IMA は、小型軽量であり、安価に小型車に搭載できることを目標として作られている。それと、フィットのグローバルスモールプラットホームの性格を考えると、ホンダ社内では日経の記事の方向で事が進んでいると想像できる。
ハイブリッドフィットが出たとして、20万円の車両価格差を燃費の差額で回収できるだろうか。
10年乗ると仮定すると、「年間2万円のオトク」以上でないと意味が無い。年間10万円ぐらいガソリンを使うボクの場合、燃費が2割よくなってくれないと回収できない。実走行で2割ってのは結構タイヘンだと思う。
現在、日本の自動車メーカーは国道交通省の定める10・15モード燃費を下げることを目標に開発している。これには急加速などが含まれていないので、実燃費とはかなりの乖離がある。低燃費車と謳われているクルマほど乖離しているような気がする。
そんな現実的でない走行パターンをベンチマークにしてチューニングされているので、実際に走ってみると、それほど差が無いんじゃないかと思う。
できれば燃費測定方法を変えて欲しい。アメリカは2008年から測定方法を変える。
現行フィットはアメリカでも販売する予定である。次期フィットも販売するだろう。ということは米国基準の燃費も公表されることになる。しかし2008年の燃費測定方法改正までには間に合わない。というか意図的にそれに間に合わないように早めに前に発売して、カタログスペックを維持する考えなんじゃないだろうか。国外での発売は遅れるのが通例であるが、米国向け低燃費車に限っては、2007年内に出せるよう焦っているんじゃないかな。
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