2006年2月28日
次世代IT住宅の配線
最近の住宅は、配電盤近くから各部屋にCD管が配管されていることがある。CD管というのはUTPケーブルが3〜4本ぐらい入りそうな太さの管である。フツーの建売でそれを見たときは感動した。IT屋的には普通に必要だろうと思っていたことが、建築業界的にも普通になってくれたことが嬉しかったからだ。
しかし、そこにコンセントが無い。それが建築屋クオリティ。もっと最近の住宅なら、コンセントもあるのかな?
ブレーカーで思うことがある。大電力デバイスの割を食ってIT機器まで一斉に落ちるのが納得いかない。落ちちゃ困る機器用の配線と、落ちても困らない機器用の配線を分けて欲しい。
メインのブレーカーが40Aとして、その下にIT機器用10Aと、その他用30Aのブレーカーをぶら下げる。30Aはさらに分岐して、今の一般家庭のような配線にする。
IT機器は全部稼動しても10A行かないと思う。その他の機器が過負荷になっても、30Aのブレーカーが落ちるだけでIT用は落ちない。自宅内の都合では、IT機器の停電には至らない。
ただ、まじめにこれをやろうとすると、IT機器は各部屋に導入されることが予想されるので、ニ重の配線が必要になる。コンセントも沢山必要だ。しかし、これによるメリットは、二重配線のデメリットを上回るものだと思う。IT機器を使わない人にも、ブレーカーダウン時の補助照明として、きっと役に立つ。
IT用ブレーカーの隣にはUPSをオプションで付けられるってのもいいかもしれない。メーカー独自専用形状でもいい。そんぐらいは許す。松下電工さん、パッケージにして電設屋に売り込んでくださいよ。おながいしまつ。
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