2005年12月20日
新世代FTPについて考える
いまだにWebページのアップロードはFTPが主流である。
FTPは非常に古いプロトコルであり、多くの問題がある。
まず、コンテンツはおろか、パスワードさえも平文である。
データ転送のためのコネクションをサーバーからクライアントに対して行うのも問題である。NATとの相性が悪い。この問題を回避するためにPASVモードがあるが、これはサーバ側のパケットフィルタのポートを多く空けなければならない問題が付いてくる。(最近やっと頭の中が整理できたのだが、従来のPORTモードはクライアント側のNATとの相性が悪く、PASVモードはサーバ側のパケットフィルタとの相性が悪い。)
また、ファイル毎にデータコネクションを張るので、TCPのスロースタートとの相性が悪い。小さいファイルを沢山転送するときはスループットが落ちる。
制御コマンドの方言も多々ある。ls のフォーマットさえ、クライアント側で方言を解釈しながらなんとか正常に読み取っている状態だ。
ということで、そんな各種問題をクリアできるプロトコルを考えたらなんかイイコトあるかな? と思った。
しかし、いろいろ考えたら WebDAVになってしまう・・・。WebDAVが普及すれば万事解決!!
いや、でも、WebDAVの最大の欠点は port 80/443 であることだと思う。WebDAVを使おうと思ったら、Webサーバ自身の設定をいじって使用可能にしなければならない。なんだかWebサーバに穴を開けるような感じで、セキュリティホールを作りこんでいるような感じで、「なんかイヤ」と思う管理者が多いのではないかと思う。
やはり、専用のポート・専用のプログラムを用意したほうが使いやすいのではないだろうか。rpm -ivh hogehoge.rpm で OK! って感じに。
あー、でも、WebDAV専用ポートを勝手に定義して、apache をちょっと改変した rpm を作るのが手っ取り早いかもしれない・・・。
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