2005年11月11日

荒れ果ててゆく杉林

 父の実家は鹿児島の田舎である。どのくらい田舎かというと、駅を降りてタクシーに乗り、運転手に苗字を言うと家に着くぐらいの田舎である。別に地元の名士というわけではない。ちなみにその駅は廃線になってもう存在しない。

 そんな田舎なので、お爺ちゃんは普通に畑や山林を持っており、相続で父は1反ぐらいの山林(杉林)を持っている。価値は殆どない。それでもバブル絶頂期には2000円の固定資産税が課せられた。父が「こんな手紙が税務署から来ちゃったヨ」と笑っていたのが印象深い。

 その杉林に一度だけ行ったことがある。まだ、お爺ちゃんが生きているときで、いずれ父に相続するからということでメンテナンス伝授のために行ったのだ。ボクが小学か中学の頃だった。

 枝打ちをしたのを覚えているが、それ以外全く覚えていない。その後、杉林に行ったことがない。父も行ってないだろうと思う。

 そして、そのままボクに相続されるのだろうか。

 メンテナンスする人手が無くなり、荒廃した杉林が花粉症の一因とも聞く。花粉症と聞くと、あの杉林を思い出して心が痛む。

 ボクに相続されたらサクッと売ると思います。売れないかもしれないけど。町に無償譲渡でもいい。

Posted by rukihena at 23:49:34
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