2005年9月 9日
BSデジタル 1000万台
BSデジタルの普及台数が1000万台になった。
2000年12月に放送を開始した当初、1000日で1000万台という目標だったが、それの2年遅れである。
当時、ボクはBML(デジタル放送で使用するデーター放送の記述言語。HTTPで言うところのHTMLのようなもの)のブラウザを作っていた。他の仕事の掛け持ちだったし、リーダーが自分で抱え込むタイプだったので、ほんのちょっとしか書いてないが。
そうゆうわけで、カイシャに受信機の基板が転がっていた。出力はD-SUB15pinで、17インチCRTに接続して放送を見ていた。
当時の放送内容は殆どの映像が標準画質(SD)で、まれにハイビジョン画質(HD)が映るという程度だった。アナログハイビジョンも目にしたことが無かったので、初めて見るHD画像は感動した。何が凄いって、字幕の輪郭のキレの良さが凄い。と、変なところに感心していた。しかし、番組としては面白くない。どうだ高画質だぞ!って感じで美術品を映しているだけとか。まあ、見るのが昼間ってこともあるのだが。
それと、ニュースがスタジオだけHDで、取材映像がSDってのもあった。SDのときは横に局のロゴが入っていたりする。ピンボケ現場映像と、高精細なロゴ・局アナの対比が残念感を醸し出している。
で、速攻で大金払って買うほどのものじゃないなと思った。受信機だけで10万円する時代だったし。
そして今、やっと1000万台。はたして、BSデジタルが見たくて購入した層はいかほどだろうか。今流行の薄型テレビを買ったらなんか付いてきた、という需要が殆どなのではないだろうか。事実、伸び率も薄型テレビの台頭に合わせるような伸び方である。
BSアンテナをつけるとNHKが来るからイヤ、ということでアンテナをつけてない人もいるだろう。
BSデジタルの行く末が心配。
一方、地デジは将来を約束された2世みたいなもの。いつ乗り換えようか。
アナログが賞味期限になる頃、地デジ以前に買ったパネルの寿命でテレビを買い換えたら単体受信機が余った、というケースが続出するだろう。そんな単体受信機をオクで安く調達してSD画質でしばらくしのいで、SEDが今のブラウン管相当価格帯になったらテレビ買い替え、って予定。
そんなボクは貧乏人。
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