2005年6月19日

冷蔵庫の節電節約

 冷蔵庫の節約ネタでまず出てくるのが「扉の開け閉めを頻繁にしないこと」というものである。

 容量400リットルの冷蔵庫で、開けっ放しにして庫内温度が常温(25度)になったとしよう。これを冷やすのに必要なエネルギーを考える。

 空気の比熱は 1.006J/gK である。これに空気の重さと温度差をかけると必要なエネルギーが出てくる。400リットルの空気の重さは、うーんと、400×0.00129(空気の比重)=0.516[kg]=516[g] で、温度差は 25度−5度=20度として、求めるエネルギーは 1.006×516×20=10381.92[J]

 一方、このエネルギーで、常温(25度)の水を5度に冷やす場合、どのくらいの容量の水を冷やすことが出来るかを考える。

 10381.92÷4.2(水の比熱)÷20 = 123.59[g]

 これが何を意味するのかというと、常温の水124グラムを冷蔵庫に入れた場合(入れる際の開け閉めによる冷気の逃げは無視する)と、扉を開けっ放しにして冷気が全部逃げて常温になった場合に必要となるエネルギーが同じということ。

 ということで、扉の開け閉めなんかより、常温のブツを突っ込むほうが電気代に与えるインパクトが大きいんじゃないかなぁ。

 例えば、ペットボトルなどの飲み物をコップに入れる場合、2杯目のためにペットボトルを出しっぱなしにするよりは、開け閉めの回数を増やしてでも一度冷蔵庫の中に戻したほうがいいのではないかと。


 そんな細かいことを考えていると頭痛が痛くなって余計な治療費で節約効果が台無しになってしまいそうなので、簡単な節約テクを。

 冷蔵庫は後ろの足がキャスターになっていて、前部は高さアジャスター付きの足になっている場合が多い。その前部の足を高めに設定すると、冷蔵庫が後傾姿勢になる。そのように設置すると、扉を半開け状態で手を離しても自然に閉まるようになる。閉め忘れ防止になって節電。設置時に一度やればずーっと効果があるので、楽チンな部類に入る節約だと思う。

Posted by rukihena at 23:18:12
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