2005年4月26日

不調2

 ノドが痛くてその奥の脳みそまで痛い。

 JR西日本の計算によると、133km/hで脱線すると。どうゆう計算なんだろう。

 単に遠心力で横転することを想定した計算だとする。

 重力による垂直方向への力のベクトル(F1)と、遠心力による水平方向の力のベクトル(F2)とを合成したベクトル(F3)が車両の重心にかかる。その方向が、外側の車輪の接地点より外側なら横転する。

 F1=mg
 F2=mv2/r

 mは車両の重さ、gは重力加速度、vは速度、rは半径。

 F1=m・9.8
 F2=m・4.5

F1:F2 = 重心高:線路幅/2

なので、線路幅を1067として、
 9.8:4.5=重心高:(1067/2)
 重心高=1067/2/4.5*9.8
 重心高=1162[mm]

 意外と低重心だな。ホームの高さ、すなわち床面の高さは1100mmである。床より6cm上が重心高である。人が多く乗ると、それよりも上が重くなるわけで、重心が上がる。重心が上がると横転しやすくなる。某評論家が「人が多く乗ってた方が安定する」と言っていたが、ありゃウソか。

 でも、この計算の前提が間違ってるかもしれない。カント(外側のレールが97mm高い)も考慮してないし。台車が重いとはいえ、こんな床面近くが重心ってのも何か変だし。

 カント角が多分5.2°で、F3の向きが垂直方向に対して24.7°で、24.7-5.2=19.5°を含む直角三角形を考えて、1067/2/tan(19.5°)=1506mm が重心高かな。

 床面から40cmぐらいだから、ひざぐらいの高さ。やっぱ人が乗ると重心が高くなるじゃん!

 しかもね、水平方向に0.5Gの力がかかったらみんな外側に寄っちゃうわけですよ。ますます横転しやすくなる。

Posted by rukihena at 23:29:51
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://weblog.rukihena.com/mt/mt-tb.cgi/60

コメント