2005年3月15日

IP電話は安いのか

 IP電話は高価な交換機を使わず、インターネット用の安価な「ルータ」と呼ばれる装置を使うので安いんだそうな。ホントかよ!?

 コンシューマー向けの、いわゆるブロードバンドルータとかはおよそ1万円である。しかし、基幹で使うちゃんとしたルータはクルマのような値段である。安い!ってほど安いとは思えない。それと、IP電話はルータの他にSIPゲートウェイが必要である。これは電話用の機械なので、そうそう数が出るものじゃないだろう。マーケットとしては最大でも交換機のリプレイス分しかありえない。

 従来の電話が高いのは、人件費なんじゃないの? 新しい会社なら「窓際」もいなくて人件費が少ないとか。「IP電話は従来の年功序列賃金体系で高騰した人件費が不要。必要なスタッフは派遣でまかない安価なサービスを実現。」とか。

 従来の交換機を使う仕組みにしろ、ルータとSIPゲートウェイを使う仕組みにしろ、ユーザーが電話会社に金を払う構図に変わりは無い。年貢は不要になったけど、税金は必要、みたいな。そんな感じ。

 電話というアプリケーションの実現方法として、ウラでどんな機械がどんなプロトコルを使っているのかなんてことは消費者には関係ない。NTTとしては、敵が現れたらそれに合わせてリストラして値下げするだけ。何もしなくても、電話料金は下がっていく。

 っていうかね、そのうち電話というアプリケーションが過去のものになる。電報が、慶弔電報にしか使われなくなったように、電話が「いいとも!」のテレフォンショッキングにしか使われなくなる日も近いんじゃないかと思う。そんな未来を見つめるボクからすると、IP電話についてあーだこーだ論議するのが馬鹿馬鹿しく思える。

 ↑ あーだこーだ論議してますが何か?

Posted by rukihena at 23:45:30
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