2005年2月26日

ボクが家を購入しない理論

 初めてマンションのモデルルームに行ったのは2002年の正月である。もう3年以上経ってしまった。でも買ってない。

 家賃を払うよりローンの返済のほうがトク、という話がある。確かに、現時点で同等仕様の物件で比較すると、ローンの返済のほうが圧倒的に少ない。しかし、将来的にはどうだろうか。少子化で必ず土地は余る。賃貸の家賃は確実に下がっていくと思う。一方、ローン返済額は変わらない。変動金利ならほぼ確実に上がる。それと、持ち家は後に残るというが、マンションならローンを払い終わった頃には価値がゼロに等しくなる。建て替えないと住めない、という事態になったら、ローン返済も家賃も同じだ。

 そうは思っていても、不動産屋に洗脳されると、家賃を払い続けるというドブに金を捨てるような行為に疑問を抱くようになると思う。今回はそれを否定する「理論」を書こう思う。

 現在、ボクは駐車上代込みで11万円の家賃を払っている。年間131万円である。

 分かりやすい話として、もし、マンションの価格が年間131万円下がっているなら、今買っても来年買っても、生涯住居費は変わらなくなる。しかし、これは持ち家寄りの評価である。マンションなら管理費・修繕積立費が必要だし、駐車場代もかかる。それを引いた値段、例えばそれが3万弱で、年間31万円なら、100万円下がっていれば生涯住居費は変わらないということ。

 それでもまだ持ち家寄りだ。ローンの返済は、返済当初は殆どが利子の支払いで、元本が減らない。低金利なので「殆ど」というのは語弊があるが、半分ぐらいは利子である。35年ローンで金利が2%なら、最初の1年の元本充当分は支払額の半分ぐらいである。すると、年間50万ぐらいしか返済していないことになる。ちなみに2%という金利も持ち家寄りの設定である。史上最強の住宅ローンであるフラット35でも、2%台後半だ。変動金利なら2%より低いが、将来は上がるはずだ。

 ということで、マンションの価格が50万円ぐらい下がっているなら、今買っても来年買っても、生涯住居費は変わらない、というのがボクの持論である。それよりも下がっているなら、むしろ家賃を払いつつ不動産の動向を見続けている方がトクである。ということで、あの工場は売却されないだろうか、あの畑はジジイが死んで相続税を物納して宅地にならないだろうか、などと考えながら家賃を払い続けているボクである。

 但し書き↓

 都心は下げ止まっている。というかむしろ上昇している。買えるなら買ったほうがいいかも。

 都心の周りも下げ止まっている。しかしウチの近辺まで来るとまだ下がっている。なので待ってもいいかと思う。

 今買うと、家賃と同じ返済額で広い住まいに住める。しかし、ウチは子供が小さいので、広くてもメリットは無い。むしろ冷暖房費がかかるとか掃除が面倒とかデメリットが生じる。今広い部屋が必要なら、買ってもいいかも。

 国の借金が凄い事になっているので、チャラにするにはハイパーインフレ政策しかないという見方がある。その際は現金持ちが負け組みで、借金持ちが勝ち組である。

Posted by rukihena at 23:18:32
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