2012年9月 7日
住民票記載事項証明書
ヨメがパートを始めるという。そこで会社から「住民票記載事項証明書」の提出を求められた。
住民票の写し(以下、住民票と略す)とは何が違うんだろうか。
調べてみると、最近の個人情報保護の観点から、必要のない情報を取得しない風潮があり、そのため住民票と違って記載項目を自由に選べる「住民票記載事項証明書」を提出させるのが今の流行なようだ。主な目的は本籍を記載させないことにある。
それが理由だとすると、会社は記載事項を指定しなければならない。しかし、単に提出書類の箇条書きに「住民票記載事項証明書」があるだけで、項目の指定はない。
これで、会社の総務の能力をうかがい知ることができる。
「最近は個人情報保護がうるさいから、住民票じゃなくて住民票記載事項証明書を提出させるのが流行りなんだって」
「へぇ、じゃあ、ウチもそうしないとな」
そんな総務課長が仕事しているのだろう。むろん、総務部長は仕事をしていない。平社員も、記載事項の選択が様々な住民票記載事項証明書を処理しているが、それを疑問に思わない、もしくは疑問に思ってもアクションを起こさない。
もう何十年も前から、住民票交付業務は機械化されていて自動交付機で取得できる。しかし、住民票記載事項証明書は窓口で交付しておらう必要がある。
住民票も個人情報保護的改善がされており、本籍の記載なしを選択することができるようになっている。
もしかすると、住民票記載事項証明書が要求されるのは、住民票に本籍が必ず記載されてしまう過渡期に必要だったもので、記載なしを選べるようになった現在では、住民票で十分なのではないだろうか。
そうだとすると、無知な企業が市民課窓口に無用な負担を強いていることになる。
日本の行く末とヨメの行く末が不安になる出来事でした。